サービスデザインとISO 9241-210
更新:2019.1.24
この記事は、Service Design Advent Calendar 2017 24日目のエントリーです。
サービスデザインと関わりのある国際規格 ISO 9241-210(Ergonomics of human-system interaction -- Part 210: Human-centred design for interactive systems)について少し書きます。
<ISO 9241-210とは>
ISO 9241-210 は、インタラクティブシステムにおける人間中心設計のプロセスに関する国際規格です。ユーザー中心の設計活動に関し、国際的な取り決めが記載されています。ISO 9241-210のポイントは、安藤先生(千葉工業大学)が作成されたスライドにまとめられています。
<サービスデザインとの関わり>
- 書籍「サービスデザインの教科書」では、サービスデザインは人間中心設計の考え方やテクニックに影響を受けている旨の記載があります(P.152)。
- 内閣(IT総合戦略本部)開催の第19回新戦略推進専門調査会電子行政分科会でのサービスデザインについての説明資料(資料4)では、人間中心設計はサービスデザインを構成する3要素の一つとして扱われています。なお、他2要素は「サービスであること」と「デザインプロセス重視」です。
- 書籍「THIS IS SERVICE DESIGN THINKING.」では、サービスデザインの5原則の一つである「CO-CREATIVE」を実現するアプローチとして、ISO 9241-210について触れています(P.56-)。
ISO 9241-210での関連する記載箇所:
4.6 The design addresses the whole user experience
4.7 The design team includes multidisciplinary skills and perspectives
<日本語化について>
4.6 The design addresses the whole user experience
4.7 The design team includes multidisciplinary skills and perspectives
<日本語化について>
※ JISは、日本の工業標準化の促進を目的とする国家規格です。JIS化への作業状況は、日本工業標準調査会(JISC)のWebページにて公開されています。
【2019.1.24 追記】2019年1月21日にJIS Z 8530の改正版として公示されました。
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